電話占いゆくえ

電話占いの危ないところ

この記事は、電話占いをすすめる記事ではありません。かける前の人と、かけすぎて困っている人の両方に向けて書いています。

電話占いで公的に注意喚起されている型は、大きく 2 つです。1 つは「無料の時間だけのつもりが切れずに高額になった」。もう 1 つは「やめると不幸になると引き止められた」。国民生活センターは占いサイト全体で年 1,400〜1,837 件の相談を受けています(2016〜2019 年度)。電話占いだけの件数は公表されていません。

公的に注意喚起されている 2 つの型

国民生活センターと自治体が、実際に名前を挙げて注意を出している形は 2 つです。

  • 1. 無料のつもりが切れなかった

    「無料時間分だけ利用するつもりが、途中で電話を切ることができず高額な料金を請求された」。国民生活センターが電話占いの類型として挙げているのはこれです。

  • 2. やめると不幸になると引き止められた

    神奈川県の注意喚起にある形です。「電話占いにはまり、利用料金が高額になって払えない」と併記されています。

件数について正直に書きます。電話占いだけの相談件数は公表されていません。公表されているのは「占いサイト(メッセージ課金型)」全体の数で、2016〜2019 年度で年 1,400〜1,837 件、そのうち 8 割が女性でした。この数字には、電話ではないサービスが多く含まれています。

料金が膨らむときの流れ

高額になった人の話には、同じ順番が出てきます。

  1. 1. 無料で試す

    10 分で答えが出ず、もう少しだけ、と延びる。

  2. 2. 後払いに切り替わる

    前払いの残高が尽きると自動で後払いに移る会社があります。ここで止まらなくなります。

  3. 3. 確かめようのない答えを聞く

    「相手の気持ち」「いつ」は、確かめる方法がありません。だから何度でも聞けます。

  4. 4. 別の占い師にも聞く

    答えが分かれると、どれが本当か知るためにさらに聞くことになります。

止まる場所が、この流れの中にありません。前払いだけにしておくと 2 のところで止まります。

依存の入り口はどこか

依存は、占いを信じることから始まるのではありません。自分で決めなくてよくなることから始まります。

迷っているときに誰かが決めてくれると、その瞬間は楽になります。そして次に迷ったときも同じ場所に行きます。繰り返すうちに、自分で決める機会が減っていきます。

危ない兆しは、占いの内容ではなく使い方に出ます。かける回数が増えている。同じことを何人にも聞いている。いくら使ったか正確に言えない。家族に言っていない。切ったあとに安心ではなく不安が残る。ひとつでも当てはまるなら、一度間を空けてください。

やめたくなったときにできること

  • 後払いを止める

    支払い方法を前払いだけにすると、残高が尽きた時点で通話が切れます。

  • 退会する

    マイページ、フォーム、電話のいずれかで手続きできます。ただし、未払いの分は退会しても残ります。

  • 引き止められても理由を言わない

    やめる理由を説明する義務はありません。「やめます」で十分です。

  • 使った額を書き出す

    1 か月分の明細を紙に書くと、感覚と実際の差が見えます。

鑑定が終わったあとの返金には応じられない、と専業 6 社すべてが規約に書いています。払ったお金が戻る前提で考えないでください。

相談できる公的な窓口

お金のことで困ったときは、消費者ホットライン 188(いやや)に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターにつながります。無料です。

気持ちのほうがつらいときは、占いではなく話を聞く窓口のほうが向いています。占いと話し相手の違いは占ってほしいのか、聞いてほしいのかに書きました。

国民生活センターの件数は「占いサイト(メッセージ課金型)」の 2016〜2019 年度の公表値です。電話占い単独の件数は公表されていません。

よくある質問

使いすぎを止める仕組みはありますか。

前払いだけの会社は、残高が尽きると通話が切れます。後払いのある会社は止まりにくい形です。

高額になってしまいました。どこに相談できますか。

消費者ホットライン 188 に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターにつながります。